非上場株式の評価㊹-全損生命保険やセーフティネット共済の確認を怠っていないか?
Q 純資産価額方式の計算上、保険にかかる評価上の留意点について教えてくれますか?
A 全損保険や中小企業倒産防止共済(セーフティネット共済)は、貸借対照表に簿価がないため、ヒアリングしなければ契約の有無がわかりません。
解説
保険積立金や長期前払費用として、支払保険料が一部でも資産計上される保険であれば、見落とすことはありません。しかし、全損保険や中小企業倒産防止共済(セーフティネット共済)については資産計上されていないため、ヒアリングしなければ見落とします。
損益計算書の支払保険料の金額から保険契約があると推測できることもありますが、計上漏れのないように、評価対象会社へのヒアリングが重要です。
国税庁 タックスアンサー No.4660 生命保険契約に関する権利の評価
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hyoka/4660.htm