監査実務から税務実務への道②－公認会計士・税理士になるために見逃している点はないか？
Q 公認会計士・税理士になるにはどうしたらよいか教えてくれますか？
A 公認会計士登録をすれば、税理士登録が可能です。
解説
公認会計士の資格を取得すると、税理士登録をすることも可能です。
公認会計士を目指し、公認会計士登録まで辿り着けば、税理士に登録できます。
公認会計士・税理士という肩書きを持っている人は、公認会計士経由で税理士になった人です（※）。
（※）税理士は公認会計士試験に合格しない限り、公認会計士登録をすることはできません。
公認会計士になるためには、まずは公認会計士試験に合格しなければなりません。
公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2段階に分かれています。
短答式試験：財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
論文式試験：会計学、監査論、企業法、租税法、選択科目（経営学、経済学、民法、統計学）
受験資格はありませんので、誰でも受験できます。
公認会計士試験に合格した後に、３つの要件を満たす必要があります。
1．業務補助２年
監査法人に就職して実務要件を満たす必要があります（一般企業で満たせるケースもあります）。
2．実務補習３年
実務補習所に３年間通い、一定の単位を取得する必要があります。
多くの人は、監査法人で働きながら週１～２回程度、平日夜（もしくは土曜日）の講義に参加します。
3．修了考査（最終試験）
実務補習を終えると、修了考査（年１回）を受けることになります。
再受験も可能で合格期限はありませんが、合格しなければ公認会計士登録はできません。
公認会計士に登録すれば、税理士登録が可能となります。
公認会計士登録ができれば、税理士の登録申請を行うことで、税理士登録ができます。
2つの資格を登録した段階で、初めて公認会計士・税理士が誕生します。
資格登録は肩書きでしかありませんので、実務の実力が問われる点は言うまでもありません。
最後に、資格の登録・維持にはお金がかかることも知っておいた方がよいと思います。
公認会計士登録のために15万円、資格維持に年間約12万円かかります。
税理士登録のために約18万円、資格維持に年間12万5千円かかります。