税理士の独立への道⑦-独立するか組織に残るかの判断で見逃していることはないか?

Q 税理士が独立するか組織に残るか迷った時に、大切な判断軸はありますか?

A 残りの仕事人生の時間、自分の考えを根拠に決断する、網羅的に考えるの3つが大切だと考えます。

解説
「独立するか、組織に残るか」は、税理士の大きなテーマです。

いずれが後悔しない選択肢なのかは、選択時点の自分にはわかりません。
いずれを選択しても、それぞれの立場で感謝できること、抱える悩みは必ずあります。

決断に迫られたときに、何を意識して何を考えておけば、後悔しない選択となるのでしょうか?

1.残りの仕事人生の時間

選択にあたって、「残りの仕事人生の時間」は意識する必要があると思います。
余命1年と宣告されている場合と、自分の寿命はあと50年程あるかな?と考えている場合では、残りの人生に対する考え方は大きく異なります。仕事人生に関しても同様です。

20代、30代、40代、50代のいずれの世代も、自分にとっての残りの仕事人生の時間を意識して、「独立するか、組織に残るか」を考えることは重要です

2.自分の考えを根拠に決断する

選択する時に、「自分の考えを根拠に決断した」という実感は大切にすべきだと思います。
・「君には独立よりも組織が向いている」と言われたので組織に残った。
・「独立は自由で楽しいから君も独立したら?」と言われたので独立した。
他人の言葉を根拠とした場合、うまくいかなかった時に他人のせいにできてしまいます。選択の責任者を自分としておかないと、後悔を招く要因となりやすいです。

「その選択の責任はすべて自分にある」と100%思えることが重要です

3.網羅的に考える

その選択の責任はすべて自分にあると100%自分が思えるためには、選択の過程で「網羅的に考えた」という自分なりの納得感が大事なのだと思います。
「上司と合わないから」「評価が低いから」「給与が低いから」は、独立を考えるきっかけになると思います。
とはいえ、それのみを判断基準にしてしまうと、自分の責任における選択であったとしても、安易な選択を行った自分への後悔を招く可能性が高いです。

「独立するか、組織に残るか」、メリットもデメリットも、できるだけ平等に、様々な観点から書き出す作業を行っておくことで、その選択を行った自分自身の納得感が残りやすくなると思います。