税理士の独立への道⑰-独立して事業主になることと従業員の違いを見逃していないか?

Q 事業主と従業員との違いを教えてくれますか?

A 事業主は結果がすべてで全責任を負い、逃げられません。

解説

事業主は結果がすべてで、全責任を負います

事業主は、どれだけ汗をかいたかではなく、どれだけ収益を獲得できたかという「結果」がすべてです。

事業主となった自分をイメージしてみましょう。

結果(=利益)を残せなければ、事業は立ちいかなくなります。

「努力した」「頑張った」というプロセスが評価されて給与がもらえるわけではありません。

何があっても自分が責任を取らざるを得ませんし、逃げ出すことはできません。

従業員は評価で給与額が決まる代わりに、いつでも逃げられます

従業員は事業主に雇われ、労働の対価として給与をもらいます。

事業主が雇う側、従業員が雇われる側であるため、事業主の立場が強く、給与額の決定権は事業主がもっています。

従業員として給与をもらう立場にいる限り、事業主の「評価」により、給与額が決まるのは当然です。

従業員は給与額の決定権を事業主に握らせている代わりに、会社が倒産しようが逃げ出せる権利をもっています。

誰にも評価されたくない。その代償として全責任を負う。
この覚悟を決められる人は、独立して事業主になるべきです。