税理士の独立への道⑤-独立するか組織に残るかの判断軸の重要性を見逃していないか?
Q 税理士が独立するか組織に残るかで迷った時の判断軸を教えてくれますか?
A 専門家としてどの専門分野で生きていきたいのかが大きな判断軸となると考えます。
解説
組織に所属している税理士は、独立するかどうかで迷うことがあると思います。
税理士を志した当初の動機が独立開業であり、「いつかは独立する」と心に決めている税理士が、組織で働きながら独立のタイミングを伺っているケースも多いと思います。
実際に多くの税理士が、独立開業後に生活ができています。
独立している税理士仲間の姿が、自由で羨ましく映ることもあると思います。
YouTuberとして情報発信している多くの税理士は、自身が独立してよかったと感じているからこそ、例外なく「独立のススメ」を説いています。
多くの税理士が独立後に見据えるものは、法人顧問業務(月次往査と税務申告書作成業務)ではないでしょうか?
将来に渡って法人顧問業務を提供していくのであれば、今すぐの独立をお勧めします。
組織でしかできない業務や携われない規模の案件があり、その業務を行うことに少しでも未練があるのならば、組織に残ることをお勧めします。
一度組織を離れて独立してしまった後に、同じ組織に戻れる自信はあるでしょうか。
独立後に別の組織に中途入社して、そこでやりたいことができそうでしょうか。
独立するか組織に残るかで迷っている場合には、その組織に残った場合に「遠くへ行けるかどうか」を考えてみることをお勧めします。
「遠くへ行ける」の意味として、「自分の成長」をイメージします。
「やりがいを持ち続けられそう」、「信頼できる上司や同僚がいる」、「専門性を追究できる環境がある」などの要素がその組織にあるならば、間違いなく成長できると思います。
「遠くへ行ける」と思える要素のある組織に所属できているのであれば、そのまま働き続けてはいかがでしょうか?
独立するよりも組織で働き続けることで、自身の成長につながる場合が確実にあります。